大人ニキビの赤みはどうする?|美白より先に、次を作らない設計

肝斑・シミ設計

※本記事には広告・アフィリエイトリンクを含みます。

ニキビ自体は治ったのに、鏡を見るたびに憂鬱になる「赤い跡」。

「早く消したい」「美白化粧品を塗れば消える?」と、今ある赤みにばかり気を取られていませんか?

先に結論から言うと、医薬部外品の「美白」は、炎症後の赤みを消すためのものではありません。

日本皮膚科学会のガイドラインでも、赤い跡は「一時的に残る」ものとして扱われています。

つまり、私たちが本当にエネルギーを注ぐべきなのは「今ある赤みを急いで消すこと」ではなく、

「赤みが消える前に、次のニキビを作らないこと」なのです。

この記事では、対症療法から抜け出し、次のニキビを作らないために、私が組み直したことをまとめます。


1. まず見分ける:ニキビのあとに残るもの

一般にはまとめて「ニキビ跡」と呼ばれることがありますが、日本皮膚科学会の「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023」では、赤み、色素沈着、瘢痕(はんこん)は少し違う言葉で整理されています。

この記事では、見た目から大きく3つに分けて考えます。

見え方ガイドラインでの呼び方この記事での整理
赤い・平ら炎症後の紅斑急いで消すより、新しいニキビを増やさない
茶色い・平ら色素沈着赤みとは別。紫外線対策や、目的に合ったケアを考える
へこみ・盛り上がり萎縮性瘢痕/肥厚性瘢痕・ケロイド平らな赤みとは別。化粧品だけで判断せず皮膚科へ

学会の定義でいう瘢痕は、へこみ・盛り上がり・色素沈着のことです。

赤みは、この瘢痕の定義に入っていません。

米国皮膚科学会(AAD)は、ニキビが治ったあとに残る平らな色の変化について、ピンク、赤、紫、黒、茶色など、肌の色によってさまざまに見えると説明しています。

用語の使い方は情報源によって少し異なるため、この記事では日本皮膚科学会の基準に合わせ、赤みは「炎症後の紅斑」、茶色は「色素沈着」として分けて考えます。

この記事で扱うのは、いちばん上の「赤い・平らな跡」です。


2. 赤い跡は「一時的に残る」もの

赤い跡は、次のように定義されています。

炎症性皮疹が軽快し炎症所見が消失した後に,一時的に残る紅斑

「一時的に残る」。定義の時点で、時間とともに引いていくものとして書かれています。

「美白」と赤みは、そもそも対象が違う

医薬部外品の「美白」は、「メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ」という効能です。

炎症後に残る赤みを対象とした効能ではありません。

ここで言いたいのは、「美白化粧品が効く・効かない」と断定することではなく、そもそも医薬部外品でいう「美白」と、炎症後の紅斑は別の話だということです。

「塗ったら消えた」の見分けにくさ

ガイドラインには、ビタミンCの外用が赤い跡に有効かという項目(CQ36)があります。

推奨度はC2、「行ってもよいが,推奨はしない」です。

対象になったのは、テトラヘキシルデカン酸アスコルビルとL-アスコルビン酸-2-リン酸ナトリウムという2種類のビタミンC誘導体です。

解説には、次の趣旨が書かれています。

  • 赤い跡への効果は、追試の報告がない
  • 赤い跡には自然治癒があるので、ニキビが減ったことに付随した効果の可能性がある

赤みが引いたとき、それが成分のおかげなのか、時間のおかげなのか。

ここが見分けにくい。

学会の指針でも、そのように指摘されています。

どのくらいで引くのか

「では、赤みはどのくらいで引くのか」と思いましたが、今回確認した日本皮膚科学会の資料やAADの資料では、炎症後の紅斑に限った一律の期間は確認できませんでした。

自然に引くこと自体は示されていますが、「何か月で消える」といった目安までは示されていません。

ただ、私の場合は、だいたい3か月くらいで自然と引いてくる感覚があります。

そして、いじらずに我慢できた時ほど、赤みが早く引く気がしています。

早く消したいと焦って触ってしまうことが、結果的にいちばん長引かせているのかもしれません。

「赤く見えるもの」が、すべて同じとは限らない

もう一つ、気になる記載があります。

ニキビが落ち着いたあとの「維持期」には、面皰や微小面皰に加えて、病理学的な炎症を伴う紅斑が残ることもあるとされています。

一方、「炎症後の紅斑」は、炎症所見が消失したあとに一時的に残るものとして定義されています。

つまり、見た目が赤いからといって、すべて同じ状態とは限りません。

赤みだけを自己判断で追いかけるより、まずニキビ自体を落ち着かせ、繰り返さない状態を作る。

その視点を持っておきたいと思いました。


3. 赤みを消すより、次のニキビを作らない

ニキビを繰り返していると、赤みが途切れにくくなることがあります。

赤みが一つ残っている間に次のニキビができ、そのニキビが治ると、また赤みが残る。

一つひとつの赤みは引いていても、次が重なると、顔から赤みがなくなる時期が来ません。

だから、赤みそのものをどうするかと同時に、「次を作らない」という視点を外せません。

治ったら終わり、ではない治療がある

治療の基本方針には、軽症でも瘢痕を残すことがあること、早く治療すると瘢痕を防げることを示唆するデータがあることが書かれています。

そして、炎症が落ち着いたあとの「寛解維持」には、推奨度A(強く推奨)の治療が並んでいます。

皮膚科では、治ったら終わりではなく、落ち着いた状態を維持する治療があります。

AADも、ニキビができやすい状態では必要に応じて治療を続けるよう勧めています。

新しいニキビが、新しい瘢痕につながることがあるためです。

触らない

AADは、ニキビを触る・つぶすと炎症が強まり、瘢痕や色の変化(discoloration)が起きやすくなると説明しています。

ここでいう色の変化は、茶色だけでなく赤みも含む言葉です。

触らないための工夫と、繰り返すなら粘らずに皮膚科へ行くことは、第1弾にまとめました。

【40代、大人ニキビができた日のスキンケア|何を残して、何を休む?】


4. 私が変えたのは、「赤みケア」より予防でした

ここからは、私一人の経過記録です。

「これで防げる」という話ではなく、何をどう組んだかの記録として読んでください。

皮膚科へ行く

私のニキビは、ここ数か月、生理前に顎へ毎月できていました。

治ったあとの赤みが長く残るのにも苦労しました。

繰り返すと分かった時点で、粘らずに皮膚科へ行き、処方をもらうようにしました。

生理前のニキビについては、第1弾で研究データと一緒に書いています。

処方:ビタミンB2・B6

皮膚科では、ビタミンB2・B6を処方されています。

皮膚科学会の見解では、ビタミン薬の内服は「行ってもよいが,推奨はしない」(推奨度C2)です。

それでも、どうしても食生活が乱れてしまう時期の補助として、個人的には飲むことでとても安心感がありました。

補助的に使われてきた一方で、有効性を確立するための臨床試験は行われていない、とされています。

根拠の強さはこのくらい、ということも一緒に書いておきます。

食事:「正す」より「崩れにくくする」

ニキビができやすいのは、決まって生理前でした。

食欲がコントロールできず、甘いものやジャンクフードに走ってしまう時期です。

理想とされる「バランスの良い食事」が正解だと分かっていても、生理前の食欲には勝てません。

研究でも、生理前は自然と食事の量が増える傾向が報告されています。

「意志の弱さのせいではない」と割り切って、私はやり方を変えました。

生理前で食欲が強くなるときは、あらかじめ主食の雑穀米を少し多めに食べる。

お菓子を我慢して後で爆発するより、先にご飯でしっかりお腹を満たす作戦です。

直接的なニキビ対策というより、食事を大きく崩壊させないための工夫です。

理想論で「正す」より、先回りして「崩れにくくする」。

私にはこれが最適解でした。

クリーム:次を作らない側の一本

もう一つ替えたのが、クリームです。

名前は『美白クリーム』ですが、私がこれを選んだ理由は美白効果ではなく、ニキビを防ぐ有効成分が入っているからです。

ニキビを予防しつつ、同時に程よく保湿までできるところが気に入っています。

▶ 肌美精 大人のニキビ対策 薬用美白クリーム(医薬部外品)

L-アスコルビン酸 2-グルコシド、イソプロピルメチルフェノール、グリチルリチン酸2K配合。

箱の表示は「ニキビを防いで、ニキビ跡をケア(保湿)」。

ここでいうニキビ跡ケアは、乾燥したニキビ跡の保湿のことです。

使ってみると、程よく保湿されて、こってりしすぎないテクスチャーでした。

※美白:メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐこと

このクリームのビタミンCは、2章で触れた2種類とは別の誘導体です。

CQ36の結果を、このクリームに当てはめることはできません。

【PR】肌美精 大人のニキビ対策 薬用美白クリームの価格と詳細を確認する(Amazon)

【姫流13周年感謝】 肌美精 大人のニキビ対策 薬用美白クリーム 50g 医薬部外品(美白 仕上げクリーム)( 4901417621733 )

価格:855円
(2026/9/24 13:22時点)
感想(4件)

現時点の記録

私はこれらを同じ時期に変えています。

それから2か月近くになります。クリームは、今使っているもので2個目です。

以前は、できる時期には1週間に1つのペースでできることもありました。

変えてから現時点までは、新しいニキビはできていません。

次が続かなくなって、ようやく赤みも落ち着いてきました。

皮膚科の治療、食事の工夫、クリームの変更を同時に行っているため、どれか一つの効果として切り分けることはできません。

2か月はまだ長い記録ではないので、もう少し経過を見ていきます。


5. 今回扱わない跡

へこみや盛り上がりは、今回扱っている平らな赤みとは別のものです。

化粧品だけで判断せず、皮膚科で相談してください。


まとめ

  • ニキビのあとに残るものは、赤い平らな跡・茶色い平らな跡・へこみ/盛り上がりで分けて考える
  • 赤い跡は「一時的に残る」もの。医薬部外品の「美白」は、赤みを対象とした効能ではない
  • ニキビを繰り返すと、赤みが途切れにくくなることがある。だから「次を作らない」
  • 私が変えたのは、皮膚科・処方・食事・クリームの4つ。赤みケアより予防でした

赤みを見つけると、消すものを探したくなります。その前に、次を作らない設計を。


参考文献

コメント

タイトルとURLをコピーしました