40代、秋になると顔が乾燥するのはなぜ?|保湿を足す前に見直したいこと

摩擦・洗顔設計

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夏と同じスキンケアをしているのに、洗顔後につっぱる。

夕方には頬が乾き、ファンデーションも粉っぽく見える。

秋にそんな変化を感じると、もっと保湿しなければ、と新しいものを探したくなります。

でも、乾燥に関係するのは、塗るものだけではありません。

肌が水分を保つ仕組みを知ると、洗い方や拭き方、日中の環境も、見直す場所になります。

私も以前は顔の乾燥を感じていました。

洗い方や保湿、日焼け止め、肌への触れ方を少しずつ見直してきて、今は悩むことが少なくなっています。

私の場合、摩擦を減らすことも、意識してきたことの一つです。

何がどの程度影響したかを、一つに決めることはできません。

今回は、乾燥の仕組みと、毎日のケアを振り返る順番を整理します。

1.秋の乾燥は、肌が水分を保つ仕組みから考える

乾燥とは、肌のいちばん外側にある「角層」の水分が不足した状態です。

角層は薄い層ですが、水分が逃げるのを抑え、外からの刺激を受けにくくする大切な役割を担っています。

うるおいを支える働きは、次のように整理できます。[1]

要素主な役割
天然保湿因子(NMF)角層の細胞の中で水分を抱え込む
細胞間脂質セラミドなどが細胞の間を満たし、水分が逃げるのを抑える
皮脂・皮脂膜肌の表面を覆い、保護する

皮脂は肌の表面にあるもので、角層の細胞の間にある脂質とは別です。

「油分が出ているから、乾燥していない」とは限りません。

秋から冬にかけて空気が乾燥すると、肌も乾燥しやすくなります。[3]

ただ、肌の水分量の季節変化は、測定する部位や深さによって異なります。

20代の日本人・韓国人女性を対象とした研究では、腕と顔で異なる季節変化が報告されています。[2]

そのため、秋だから必ず顔の水分量が減ると考えるのではなく、今の肌の状態を確認することが大切です。

さらに、加齢に伴って皮脂の分泌は減少する傾向があります。

米国皮膚科学会も、40代以降は乾燥しやすくなることを説明しています。[3]

季節と年齢に、洗浄や摩擦などの条件が重なる。

そう考えると、保湿を増やす以外にも、できることが見えてきます。

2.洗顔|落とし方が、今の肌に合っているか

保湿してもつっぱるときは、洗顔やクレンジングも振り返ってみます。

洗浄が強すぎたり、必要以上に繰り返したりすると、肌の表面の油分などが失われ、乾燥につながることがあります。[4]

熱いお湯も、乾燥を招く要因です。[3]

確認したいのは、次の三つです。

  • 熱いお湯で洗っていないか。
  • 洗浄料を長時間なじませたり、何度も洗ったりしていないか。
  • 強いつっぱりを「きれいになった証拠」と思っていないか。

メイクや日焼け止めは、製品に合った方法で落とす。

そのうえで、ぬるめのお湯を使い、指でこすり続けず、すすぎ残しがないように洗います。[4][5]

私がこれまでケアを見直してきた中で、洗い上がりの乾燥感にはっきり変化を感じたのは、お湯の温度を下げたことでした。

私の場合、人肌より低い、熱さを感じないぬるま湯に変えてから、洗顔後のつっぱり感がやわらいだと感じています。

保湿剤を買い足す前に、洗うときの温度を確認することは、私にとって大切な見直しでした。

もう一つ意識しているのは、指で肌を強くこすらないことです。

私は、ラブミータッチの「クレンジングソープ泡 ホームケアLMT+」を愛用しています(以前の処方から使っていて、今は新しい処方のものです)。

泡が肌の上でなめらかに広がる使用感のものを選び、製品の推奨量を守って、指を押しつけずに使うようにしています。

お湯の温度と、肌に触れるときの力。

この二つを意識するようになってから、私の肌は以前より安定したように感じています。

これは私自身の実感ですが、保湿してもつっぱる方は、洗顔時のお湯が熱くないか、肌をこすっていないかも振り返ってみてください。

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3.保湿|買い足す前に、量と種類を確認する

化粧水、乳液、クリームは、うるおいを支える働きが重なる製品です。

一般に化粧水は水系の成分が中心で、乳液やクリームは水分と油分を組み合わせています。

乳液よりクリームのほうが油分は多めの傾向にありますが、実際の働きは配合によって違います。

保湿成分には、グリセリンなどの「水分を抱えるもの」と、ワセリンなどの「水分の蒸発を抑えるもの」があります。[6]

そのため、「化粧水をたくさん使えば十分」「三種類すべて使えば安心」とは決められません。

まずは、今の製品を推奨量を目安に使えているか、乾燥する部分にも塗れているかを確認します。

また、洗顔後はタオルでやさしく水分を押さえ、肌が乾き切る前に保湿することも意識します。[7]

それでも乾燥が残るなら、しっとりした乳液やクリームへの変更、頬や口元へのクリームの追加などを考えます。

顔全体を同じ量にせず、乾燥する部分を補う方法もあります。

オイルも選択肢ですが、必須の仕上げではありません。

使うなら、乾燥する部分に少量から試します。

追加したものでベタつくなら量や種類を調整し、ニキビ、赤み、刺激が出た場合は、その製品の使用を中止して見直します。

今の量と種類を確認する。足りない部分を補う。合わなければ見直す。

この順番なら、必要なケアを選びやすくなります。

4.摩擦|拭くとき、塗るときもやさしく

洗顔中はやさしくしていても、タオルで拭くときに強くこすっていることがあります。

乾燥した肌をこすると、刺激につながります。

米国皮膚科学会は、タオルでやさしく押さえるように水分を拭き取る方法を勧めています。[5][7]

タオルは肌の上を往復させず、そっと当てる。

保湿剤も、何度も強くすり込まず、やさしく広げる。

洗顔、タオル、コットン、スキンケアを塗る手。

毎日繰り返す動作だからこそ、力を入れすぎていないかを確認します。

5.日中の過ごし方|紫外線と室内の乾燥にも目を向ける

朝晩のケアに加えて、日中の環境も振り返ります。

紫外線対策は、秋も続けたい習慣です。

米国皮膚科学会も、乾燥肌のケアのひとつに紫外線対策を挙げています。

外出や窓際で過ごす時間などに合わせ、日焼け止め、衣類、日陰を組み合わせます。[7]

日焼け止めの主な役割は、紫外線から肌を守ることです。

保湿成分を含む製品もありますが、乾燥や刺激を感じる場合は、使用感や製品との相性、今の保湿ケアも見直します。

室内では、暖房や低湿度による乾燥にも注意します。

加湿器を買う前に、まず湿度を確認し、乾燥している場合に必要に応じて使います。

使うときは、定期的な清掃も大切です。[7]

秋だから全員が同じ対策をするのではなく、自分が長く過ごす場所を見て調整します。

6.ごわつくときは、角質ケアの前に乾燥を確認する

肌がザラつくと、古い角質がたまっているのでは、とスクラブやピーリングを足したくなることがあります。

けれど、乾燥によって角層の状態が乱れると、角質が自然にはがれる過程にも影響し、肌の粗さや粉ふきにつながることがあります。[8]

ごわつきに加えて、つっぱりや粉ふき、刺激感があるなら、まず洗浄と保湿を振り返ります。

ごわつきの原因をすべて乾燥と決めつける必要はありません。

ただ、乾燥しているところにケアを重ねる前に、今の肌を確認する。

その一段階を入れておきたいと思います。

秋の乾燥ケア・チェックリスト

今のスキンケアを見直すときは、次の項目を確認してみてください。

□ 洗顔後、強いつっぱりを感じていない?
□ 熱いお湯や洗いすぎに気をつけている?
□ 洗顔後、肌が乾き切る前に保湿している?
□ 頬や口元など、乾燥する部分を確認した?
□ タオルや手で強くこすっていない?
□ 室内が乾燥しすぎていない?
□ ごわついたとき、角質ケアを増やす前に乾燥を確認した?

全部を一度に変える必要はありません。

気になる項目を一つ選んで、今のケアを見直すことから始めてみてください。

まとめ

秋になったからといって、スキンケアを一式替える必要はありません。

洗い上がりはどうか。

今の保湿で、どこまで心地よく過ごせるか。

拭き方や、日中の環境はどうか。

一つずつ確認すれば、自分に必要な変更が見えてきます。

赤みやかゆみ、ひび割れが続く場合や、ケアを見直しても改善しない場合は、皮膚科で相談してください。乾燥以外の原因が関係することもあります。[7]

保湿を足す前に、うるおいが失われやすい条件も見直す。

それが、秋の肌を整える出発点になります。


参考資料

  1. DermNet「Skin barrier function」「Functions of the skin」
    https://dermnetnz.org/topics/skin-barrier-function
    https://dermnetnz.org/cme/principles/functions-of-the-skin
  2. 李吉英・島上和則「20代・日韓女性の皮膚の水分量の季節変動について」日本生理人類学会誌、2006年、11巻2号、87–91頁。上腕では夏に高く冬に低い結果が報告され、日本人女性の顔では秋に水分量が高い結果が報告されている。
    https://doi.org/10.20718/jjpa.11.2_87

    Egawa M, Tagami H. Comparison of the depth profiles of water and water-binding substances in the stratum corneum determined in vivo by Raman spectroscopy between the cheek and volar forearm skin: effects of age, seasonal changes and artificial forced hydration. British Journal of Dermatology. 2008;158(2):251–260. doi:10.1111/j.1365-2133.2007.08311.x。測定深度や部位による違いの確認に参照。
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/18047517/
  3. American Academy of Dermatology「Dry skin: Who gets and causes」
    https://www.aad.org/public/diseases/a-z/dry-skin-causes
  4. DermNet「Soaps and cleansers」
    https://dermnetnz.org/topics/soaps-and-cleansers
  5. American Academy of Dermatology「Face washing 101」
    https://www.aad.org/public/everyday-care/skin-care-basics/care/face-washing-101
  6. DermNet「Emollients and moisturisers」
    https://dermnetnz.org/topics/emollients-and-moisturisers
  7. American Academy of Dermatology「Dermatologists’ top tips for relieving dry skin」
    https://www.aad.org/public/everyday-care/skin-care-basics/dry/dermatologists-tips-relieve-dry-skin
  8. Rawlings AV, Harding CR. Moisturization and skin barrier function. Dermatologic Therapy. 2004;17 Suppl 1:43–48. doi:10.1111/j.1396-0296.2004.04S1005.x
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/14728698/

資料確認日:2026年10月8日

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